逆上がりができる練習5ステップ|指導者・保護者向けのコツ
「あと少しなのに回れない」「練習しても進まない」——逆上がりは、子どもが最初につまずく鉄棒技の代表です。でも、できない子の多くは才能ではなく、つまずいている場所が同じなだけ。原因さえ分かれば、順番に積み上げて必ず近づけます。
先に結論を言うと、逆上がりができない原因はだいたい3つです。①腕が伸びてしまう(体が鉄棒から離れる)②足の蹴り上げが弱い・前に蹴っている③回ることへの恐怖心。この記事では、この3つを1つずつ消していく練習5ステップを紹介します。家でもできる補助やNG例、安全の注意もあわせてどうぞ。
できない3つの原因をまず押さえる
- 腕が伸びる:腕を曲げてお腹を鉄棒に引き寄せられないと、体が遠回りして回りきれません。
- 蹴り上げ不足:足を「前」ではなく「後ろ斜め上」へ振り上げないと、回転の勢いが生まれません。
- 恐怖心:頭が下がる感覚が怖くて、肝心の瞬間に力が抜けてしまいます。
5ステップは、この3つを下から順に解消する流れになっています。
逆上がりができる練習5ステップ
ステップ1|ぶら下がり・だんごむし
まずは腕を曲げて体を支える力をつけます。鉄棒にぶら下がり、あごを鉄棒の高さまで引き上げて5秒キープ(だんごむし)。腕が伸びきる子は、ここが弱いサインです。1日5回から。
ステップ2|足の蹴り上げ
地面を蹴って、片足を「後ろ斜め上」へ振り上げます。前に蹴ると回れません。目線は自分の足ではなく斜め上の空へ。壁に向かって足を高く上げる練習も効果的です。
ステップ3|おへそを鉄棒に近づける
逆上がりの核心です。腕を曲げ、おへそ(お腹)を鉄棒にくっつける意識を持たせます。「鉄棒とおへそをガムテープでくっつけるよ」と声かけすると伝わりやすいです。体が離れない=回れる、です。
ステップ4|補助つき回転
大人が腰(お尻)を下から支えて、回転の最後を押し上げます。子どもは蹴り上げとお腹引き寄せに集中。回る感覚を体に覚えさせる段階なので、最初は全部手伝ってOK。徐々に手の力を抜いていきます。
ステップ5|一人で回る
補助を「触れるだけ」→「指1本」→「なし」と少しずつ減らします。成功の8割は補助の引き際。できた瞬間をその場で言葉にして褒め、感覚が残るうちにもう1回挑戦させましょう。
家でもできる補助のコツ
- タオル補助:タオルを腰に回して両端を大人が持つと、引き寄せを助けられます。鉄棒がなくても感覚づくりになります。
- 補助板(坂):足で坂を駆け上がると蹴り上げの不足を補え、成功体験を作りやすいです。
- 低い鉄棒・公園:おへその高さの鉄棒が回りやすいです。家では物干しは使わず、必ず安全な鉄棒で。
よくある失敗とNG例
- 腕が伸びている:→ ステップ1のだんごむしに戻る。
- 足を前に蹴っている:→「後ろの空を蹴る」と言い換える。
- 勢い任せで頭から離れる:→ おへそを鉄棒に近づける意識を再確認。
- 怖がる:→ 無理に回さず補助多めで「回れた感覚」を先に。恐怖心は成功体験でしか消えません。
安全への配慮
練習前にマットや柔らかい地面を用意し、手のマメや握力の限界に注意してください。疲れて握力が落ちると落下につながります。1回の練習は短く、嫌がる日は無理に続けないこと。これが上達と安全の両立につながります。
「できた!」を記録して続ける
逆上がりは、できるまでの過程が長いほど子どもが飽きやすい技です。だからこそ、小さな前進を見える形にすると続きます。「だんごむし5秒できた」「補助つきで回れた」と1段ずつ記録していくと、本人も達成感を積み重ねられます。
スポーツ教室の運営者であれば、こうした技の習得を検定(シールやメダル)で記録し、測定で成長を数値化する仕組みがあると、子どものやる気と保護者の納得感がそのまま継続につながります。アスリートスコアは、達成を1つずつ可視化して保護者アプリで共有できるので、「できた!」の瞬間を家庭と一緒に喜べます。
逆上がりは、原因を分けて順番に潰せば、必ず近づけます。今日はステップ1から、焦らず1段ずつ。
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